今回特集するのはアイルハヴアナザーです!
・血統背景/競走馬時代
父Flower Alleyはフォーティナイナー系の種牡馬。その母はプリンセスオリビアで、アイルハヴアナザーの父Flower Alleyはトーセンラー・スピルバーグと兄弟ということになる。母父はロベルト系のArch。母母父はリボー系でタップダンスシチーの父としても知られるPleasant Tap。
父はフォーティナイナー系×日本でもお馴染みの血統だが、牝系はロベルト×リボーというクセの強い血統構成となっている。
アメリカで7戦5勝。ケンタッキーダービー・プリークネスSを勝利した2冠馬。ベルモントS直前で屈腱炎を発症し引退。距離延長も問題なく、「無事なら3冠が獲れていた馬」という評価。
・種牡馬成績
主にダートで好成績も芝でも重賞好走馬(マイネルサーパス)を輩出。ダートではアナザートゥルースが重傷を勝利。ほかにもオープン馬複数輩出。
ダートを中心に古馬になって充実してくる産駒が多い印象。
・産駒データ
ここからが本番です!アアイルハヴアナザー産駒の「買い時」を探っていきましょう!
尚、今回はダートに絞った内容となっています。紹介しているデータは2020年12月末に抽出したものになっています。予めご了承ください。
まずはアイルハヴアナザー産駒の得意としているコースです。京都1900m、東京2100mと速い上りが求められるコースが得意なイメージですね。
また、出走数自体がかなり多い中山1800mでも好成績をキープしており、得意条件と言えますね。
馬場状態別の成績です。良馬場より、足抜きの良い馬場の方が得意なデータとなっています。
ここからは色々とデータ抽出してみて、興味深いデータを抜粋してご紹介します。
ダート1000m~1400m出走時、前走から距離延長だった場合と距離短縮だった場合のデー他です。短距離では距離短縮時よりも距離延長時に好成績ですね。
アイルハヴアナザー自体が短距離を得意としていた馬ではないので、短距離に出走する場合は前走でスピードに慣れておく必要があるようです。
また1600m、1700m出走時にも同様のデータを取ってみました。
なんと1600m、1700m出走時には前走から距離延長になる場合は未勝利です!原因はイメージできませんが、覚えておいて損はないデータでしょう。
続いては牡馬&セン馬と牝馬で距離別の成績を比べてみました。
牡馬は比較的中距離以上で好成績、牝馬は短距離に好成績です。牝馬の方が短い距離に対応できるようですね!
性別で偏ったデータがでたので紹介させていただきました。
最後にアイルハヴアナザーと相性の良い母父を探ってみました。
ダートではどちらかと言えばマイナーな部類に入るSS系種牡馬と相性が良いようです。
とくにフジキセキとは相性がかなり良いデータです。
アイルハヴアナザー自身がフォーティナイナー系ですので、SS系の良さを引き出せる部分もあると思いますし、SS系が付けられるということは、今後どんどん広がっていく血統ということでもあります。
引き続き産駒データを収取していきますので、また面白いデータが取れましたら共有させていただきます。
過去に一度特集した際のリンクも貼っておきます↓
少し古いデータですが、距離別で成績を追っていますので、参考になると思います。
血統データ備忘録2~アイルハヴアナザー~ - 血統データ備忘録
今回は「確実に馬券に直結する!」というデータが出ませんでしたが・・・
馬場状態や距離・コースで得意不得意を把握して、上手く出し入れすることで人気薄が狙っていきましょう!