血統データ備忘録

今日から使えるかんたん血統データ!お気軽にのぞいて下さい!

モーリス徹底解剖!

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今回はモーリス産駒のデータを徹底解剖していきます!

2020年に産駒がデビューしたばかりですので、まだまだデータ母数は少ないですが・・・

現時点での傾向をおさらいしておくことで、今後のクラシック路線の予想にも役に立つはずです。

 

※本データは2020年12月末の時点で抽出したデータを使用しています

。予めご了承ください。

 

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☆現役時代

新馬戦をレコード勝ちして「大物」と騒がれましたが、その後低迷。4歳からマイル路線中心で使われ開花。4歳時には安田記念マイルCSとマイル路線では国内に敵なし状態となり、勢いそのままに香港マイルも勝利。

 

5歳時には春に香港のチャンピオンズマイルを圧勝。秋には2000mに照準を定め、札幌記念は2着に敗れたものの、天皇賞秋・香港Cを圧勝。

国内での無敵っぷりもさることながら、香港G1でも3戦3勝とまさに怪物のような走りで圧倒した。

 

日本競馬界のレジェンドといっても良い実力を持った馬だったといえるでしょう。

 

☆血統背景

スクリーンヒーローで母はメジロモントレー。父スクリーンヒーローダイナアクトレスの牝系で、母はメジロ牝系と、長く日本で愛されてきた血統背景を持つ。

牝系を辿るとメジロボサツの牝系で、近親にはメジロドーベルがいる血統。祖母メジロモントレーは複数の重賞を勝利した実績馬。

 

モーリス自身は「スタミナ抜群のメジロ馬」という感じではなく、父父グラスワンダーが全面に出た「ロベルト系の大物」といったイメージだったように思います。マイル~2000mのスピード勝負に強い現役時代でした。

 

しかい、産駒には血統背景から見る「メジロっぽさ」の影響も出ていると思われます。

このあたりのデータは以降で分析していきます。

モーリス自身も古馬になってから躍進しましたし、産駒にも晩成っぽい産駒は多くなるかもしれないとみています。

 

☆産駒データ分析

ではここからが本番です!

産駒のデータを詳しく見ていき、モーリス産駒の「狙いどころ」を探っていきましょう!

 

まず、芝とダートでは圧倒的に芝の方に良績が集まっています。モーリス自身、芝馬でしたので産駒もその特徴を受け継いでいるイメージでしょうか。

 

それでは芝・ダートそれぞれで得意コースを見ていきます。

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芝で2勝以上あげているコース

ダートで馬券になったコースの一覧データです。

 

現時点では芝では1600m~2000m、ダートでは1400m以下が得意なようです。

芝の短距離や、ダートの1700,1800も多く出走がありますが、現時点では良い成績をだせていません。

芝とダートで距離適性が少し異なる感じですね。

 

では少しずつ掘り下げていきます。

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馬場状態別の成績です。

芝では良馬場が最も良い成績となっています。

ダートではまだデータ母数が少ないですが、良馬場よりも稍重で成績が跳ね上がります。

芝は良馬場、ダートは足抜きの良い馬場が良さそうなデータとなっています。

 

では、主戦場となっている芝1600m~2000m

ダートの1000m~1400mでの枠順別の成績を見ていきます。

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芝では内枠にも怯まないようですね。他頭数のレースでも成績が安定しているデータが出ているので、このあたりは「揉まれ強いロベルト系」の特徴が出ている感じです。

 

一方ダートでは外枠に良績が集まっています。砂を被るのが苦手な感じでしょうか。

 

では次に、距離延長/短縮時の成績を見ていきます。

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ダートでは延長・芝では短縮時に成績が上がるようです。
まだまだデータ母数が少ないので要経過観察といったところですが、覚えておいて損はないでしょう。

 

次に、主戦場となっている芝レースで、モーリス産駒はどんなレース質がお好みなのか探ってみました。

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自身が34秒台の上りを出せるレースで成績が跳ね上がっています。

軽い馬場やスローペースがお好みなようですね。

当たり前のデータと言えば当たり前ですが…ゴールドシップ産駒で同じデータを抽出すると、35.0~の方が若干成績が上がります。

モーリス産駒は軽い馬場での瞬発力勝負が得意なようです。

 

ロベルト系×スタミナ牝系という血統背景から、軽いレース質が得意というのは少しイメージと異なる気がします。

てっきり重い馬場や上りのかかる展開が得意だと思っていましたが、現時点では逆のようです。

 

では、そのギャップについて血統面から少し探ってみましょう。

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モーリス産駒の母父別成績です。

やはり母父ディープインパクトの産駒が多いので、モーリスよりもディープの特徴が出ている産駒が多いイメージですかね。それであれば軽いレース質を好むのも納得できます。

 

サンデー系を母父に持つ産駒が多いのがモーリス産駒の特徴ですが・・・

ハーツクライなどのリーディング上位のサンデー系を母父に持つモーリス産駒よりも、スペシャルウィークゼンノロブロイを母父に持つ馬の成績が良いです。

POGへ向けては参考になるデータだと思います。

 

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ダートで馬券になったモーリス産駒の母父一覧です。

やはりモーリス産駒は母父の影響を出しやすいといったイメージですね。

母父がダート馬であればダート馬を出してきそうです。

ダートの中距離が得意な種牡馬を母父に持ったモーリス産駒の、今後のダートでの距離適性については興味深く追っていく必要がありそうです。

 

 

☆まとめ

芝では1600m~2000m、良馬場で距離延長が狙い目。内枠が好ましいイメージ。

 

ダートでは1400m以下。外枠で距離短縮時が狙い目。足抜きの良い馬場が得意っぽい。

そんなイメージですね!

 

ただモーリス産駒は母父の特徴が出やすいようですので、予想の際には母父の特徴も考慮に入れた方が良さそうです!

 

 

以上、モーリス徹底解剖でした。

定期的に種牡馬データの分析を行っていきますので、引き続き宜しくお願いします!

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