血統データ備忘録

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有馬記念2022考察〜ラップ適性で浮上する穴馬とは〜

 

 

いよいよ今年も有馬記念の開催が近づいてきましたね。

有馬記念を最後に当てたのは恐らく2012年。(もう10年当ててないのか…)
ゴールドシップが1番人気1着
オーシャンブルーが10番人気ながら2着と好走。
馬連でガッツリ稼いだ記憶。
あれから長い月日が経ち2022年。10年周期で的中が訪れるのであれば今年は当たる年。
自信を持って分析していきます。
#意味不明

 

血統分析を踏まえた最終予想はレース前日に公開ですが、今回はラップ分析の観点から有馬記念を考察していきます。

 

 

 

 

 

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過去5年のラップ

まずは過去5年のラップを見てみます。

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2017年はスローからのロングスパート戦
2018年は中緩みからのロングスパート戦
2019年はハイペース前傾ラップの消耗戦
2020年はスローからのロングスパート戦
2021年は前半ハイペースから中盤以降は一貫ラップ

出走メンバーによりラップは毎年バラバラなので…これといった傾向は無さそう。
ただ共通しているのは4.5F~6.5F目にラップが緩む区間があること。
これはコース形態の影響で物理的にこの区間はラップが緩みます。

 

JRAホームページより 


残り4.5F~6.5Fの区間は上り坂。そこからは下り坂を下りながら3コーナーを迎えます。

 

JRAホームページより 

 


このコース形態的にどうしても(上り坂で)ラップが緩む区間があり、どうしても(下り坂で)長く良い脚を使うことを要求されるレースとなります。
また、最後の急坂の影響で大きくラップが減速する傾向が強いのも特徴です。



単騎逃げが見込めるタイトルホルダーの存在

今年はパンサラッサ不在。その他にも同型逃げ馬が不在でタイトルホルダーの単騎逃げが濃厚。
タイトルホルダーが踏むであろうラップを考察してみます。

 

※あくまで手動計測の個別ラップ。『脚の使い方の参考』程度でグラフを見てください。

昨年の有馬記念は傾向通り中盤でコース形態の影響で緩む区間がありますが、例外は同じペースを淡々と刻み続ける一貫ラップでの逃げ。

今年の宝塚記念ではパンサラッサを追い掛けた関係で前半が少し速かった印象ですが、4F目以降は見事な一貫ラップ。

特徴としてはやはり『一貫したラップを刻みたいタイプ』ですね。
キレる脚はありませんが、その重厚な血統から来るスタミナを活かした乗り方だと思います。

恐らく今年も昨年同様、コース形態状どうしても緩む区間以外は一貫したラップを刻み続けるはず。



ラップ分析の観点から求められる資質

タイトルホルダーの逃げパターンから、2017年や2020年のような前半スローの展開にはならないはず。

ただタイトルホルダーはハイペースで飛ばす『破滅型逃げ馬』ではないので、2019年のような前傾ラップも考えにくい。

想定としては…
前半は2018年よりもやや速い程度
ただタイトルホルダーの逃げの性質から4.5F~6.5Fの登り坂の区間でラップが緩むものの、2018年ほど緩まず、中盤以降は一貫したラップが刻まれると想定。
爆発的なスピードを求められることはありませんが、その分緩む区間も少ないので最後の急坂での失速度合いは大きそう。


そんなラップ分析の観点から求められる資質は以下の通り
・ロングスパート性能(キレる脚ではなく持続的に使える末脚が必要)
・急坂での失速に耐えられるパワー/スタミナ
展開は毎年バラバラですが…
急坂を2回上り、コーナーを6回まわる2500mを走り抜くスタミナを持っていることが前提ですが、上記2つのラップ実績のある馬をピックアップしてみます。

尚、本記事では…
明らかに実力上位のイクイノックス、タイトルホルダー
昨年の覇者で適性があることが間違いないエフフォーリア
上記3頭にはあえて触れません。

血統分析も加えた最終予想はレース前日に公開ですが、
今回は独断と偏見でピックアップした注目馬のラップ分析をしてみます。
その中で適性の高そうな穴馬を見出すことができれば…という魂胆で頑張ってみます。

 

 

 

 

 

注目馬ラップ診断

ジェラルディーナ(3番人気想定)

 

オールカマーエリザベス女王杯と共に非根幹距離の重賞制覇。
両レースともに4F目あたりから加速し続けるラップでロングスパート性能が問われたレースで今回の有馬記念適性は高そう。
有馬記念は非根幹距離実績のある牝馬が活躍傾向(サラキア・クロノジェネシスリスグラシューなど)でこの好走傾向にも合致。
2500mという距離がどうかですが、母ジェンティルドンナ有馬記念勝ち馬。
ちょっと非の打ち所がない感じですね。
馬場・枠順などを考慮したいものの、上位評価が必要な一頭だと思います。

 

ヴェラアズール(5番人気想定)

 

京都大賞典、JC共に分類としてはロングスパート戦になりますが…
前半がかなり緩く、『残り6Fをどれだけ速く駆け抜けられるか合戦』ですね。
どちらも上がりのスピードに偏ったレースですので、前半にもそこそこの速さを要求される今回には直結することは無さそう。
前半スローなら後半の速さで刺してくる可能性もありますが…広いコースで伸び伸び走った方が良いタイプだと思います。
JCではその実力を評価して2番手評価◯としましたが、今回は向かないレース質で厳しい想定。あまり人気しないようなら下位評価で印を回す程度で。

 

 

 

 

 

ジャスティンパレス(8番人気想定)

 

神戸新聞杯は前半3F34.7とペースが流れた展開を好位追走。
4F~5Fで緩んでからのロングスパート戦でラスト1F大きく失速のラップ推移。
別途でスタミナの裏付けが必要ですが、このラップを好位から抜け出しての勝利(コース取りが上手くハマった感はありますが)は有馬記念に直結しそう。

菊花賞は前半速く流れてスタミナを要した流れ。
外外を回りながら中団から進出し3着を確保したレースはスタミナを証明。

前半の追走力完備。中盤緩んでからのロングスパート実績あり。3000mG1で強い内容で一定のスタミナも証明。
パンチ力は若干足りない印象ですが、内枠を引けば上手く立ち回って上位の着順を確保しても驚けません。
これはラップ適性的には狙い目となりそうな一頭です。

 

アカイイト(11番人気想定)

 

2021エリザベス女王杯勝馬
2022年は人気薄ながら自信の本命◎を打ちましたが惜しくも4着。少し太かったですね。
そんな中でも4着は立派な結果だったと思っています。
どちらも4F目で一旦緩んでからのロングスパート戦。長く良い脚を使うことが求められたレースで今回の有馬記念に直結する内容。
より前半ペースが流れた2021年に驚異的なパフォーマンスを見せており、今回タイトルホルダーが宝塚記念同様に前半強気に入ればこの馬の持続的な末脚が発揮できそう。
逆にペースが緩むと何の見せ場もなく終わると思いますが、タイトルホルダーとの相性はよさそうな馬。
11番人気想定とここまで人気がないのであれば、ラップ適性・太かった前走からの上昇度を考えると積極的に買っても良さそう。
有馬記念は非根幹距離実績のある牝馬が活躍傾向(サラキア・クロノジェネシスリスグラシューなど)でジェラルデイーナ同様この好走傾向にも合致。
楽しみな一頭だと思います。

以上、独断と偏見でピックアップした注目馬のラップ適性診断でした。
注目のイクイノックスはラップ適性的には判断が難しいところ。
ヴェラアズール同様、あれだけ後半6Fを速く駆け抜けられる馬なので、広いコースで伸び伸び走った方が良さそう。
ただ古馬を撃破した前走の天皇賞・秋よりは距離は延びた方が走りやすいタイプだとは思います。
イクイノックスについては最後まで悩む存在となりそうです。

タイトルホルダーについては宝塚記念でのパフォーマンスには驚かされました。
あの速い流れで強さを見せつけられると正直今回も崩れる姿は想像できません。
海外帰りでしかも極悪馬場の凱旋門賞惨敗後なのでコンディション次第でしょうね。

今年2022年の有馬記念は人気馬にも一長一短があり、人気薄の中にも高い適性を持った馬がいそうで難しいレースですね…

もちろん血統考察も踏まえた最終予想はレース前日の動画・記事にて!

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