今日から使える簡単血統データ【血統データ備忘録】
今回は血統から少し外れた内容に話しますが…2024年ヴィクトリアマイルのラップ分析による出走馬確定前事前考察を行っていきます!
ヴィクトリアマイルの過去のラップ傾向と出走予定各馬の好走ラップパターンを比較分析し、出走予定メンバー構成を考慮の上で今年ヴィクトリアマイルで刻まれるであろうラップに高い適性を持つ馬を探っていきます。
今回の記事はあくまで出走馬確定前の事前考察となりますが…
高いラップ適性を持ち、安定して好走が見込めそうな上位人気想定馬を一頭。
そしてラップ適性的にも血統データ的にも見所のある人気薄想定の穴馬を一頭ご紹介します。
尚、血統・枠順・最終追い切り・当日の馬場状態などを考慮した最終予想はレース前日にYouTubeメンバーシップ限定で配信させてただきますので予めご了承ください。
大きな不利(ルメール騎手の危険なコース取りに批判はあるようですが…)もありながら頑張ってくれました。
ただYouTubeで公開した買い目からは的中が出せず。
今週しっかりと取り返せるよう頑張りますのでよろしくお願いします!
コース形態から見るラップ傾向
ヴィクトリアマイルが行われる東京競馬場芝1600mがどんなコースなのか?見ていきます。
下り坂の途中からのスタートで前半が自然と速くなるコース形態ですね。
残り1300m~1400mあたりで一旦上るかたちとなりますが、すぐに下り坂となり道中で脚を溜めるポイントが少ないことが特徴です。
そして待ち受けるのは長い直線。坂を上り切った後の約300mはほぼ平坦。一瞬のキレる脚というよりも、長く良い脚を使うことが要求されるイメージです。
ヴィクトリアマイルラップ傾向
過去5年(2019~2023)の前半3F平均タイムが34.22とかなり速い流れを刻む傾向。
中盤もあまり緩まず、上がり3Fも33秒台の末脚が要求されるスピードレースとなる傾向ですね。
同じ東京芝1600mで行われるNHKマイルCのラップ傾向と比較すると、ヴィクトリアマイルは『中盤ラップが緩みにくい』点が特徴と言えそうです。
NHKマイルCの方が中盤ラップが大きく緩む傾向。
実際2024年のNHKマイルCも中盤2Fが12.0-12.0と大きく緩んだ。
過去のヴィクトリアマイル着順上位馬の傾向としては、後方一気はなかなか決まらない傾向。
中団~好位あたりのポジションで追走し、長い直線でしっかりとスピードを持続できる馬の好走が多いイメージ。
過去5年のラップ傾向からは、前半3F34秒台前半+緩まない中盤に対応する追走力(基礎スピード)が重要となりそう。
【参考データ】
前走阪神牝馬S①着【0-1-0-7】※1600mになってから
阪神牝馬Sは前半3Fが緩い流れになりやすく、中距離タイプの追走が間に合ってしまう。
阪神牝馬Sで高いパフォーマンスを叩き出した馬は軒並みヴィクトリアマイルで追走に苦しむようなデータ。
※阪神牝馬S①着からヴィクトリアマイル②着になったサウンドキアラ、同じくヴィクトリアマイルで④着だったスマートレイアーには1400mの重賞勝利実績があり、ある程度基礎スピードの下地があった。
2024年阪神牝馬Sの前半3Fは35.4。さて①着だったマスクトディーヴァは人気となりそうですが…どうでしょうか。
ラップ分析の方針
上記の通り、速い流れに対応する基礎スピードが求められる傾向が強いヴィクトリアマイルですが…
今年のメンバー構成を見てみると(出走馬確定前段階)速いペースを刻むタイプの逃げ馬が不在、そして1400m以下を主戦場とするスピード型の馬が不在(距離延長馬皆無)です。
そうなると例年よりも前半3Fは緩んでしまう(34秒台後半~35秒台前半)可能性も考えておいた方が良さそう。
ただ中距離タイプの馬としては前半ゆったりと入って、中盤からの持続力勝負に持ち込みたいはず。
前走で逃げているスタニングローズ、コンクシェルは前走で前半こそゆっくりと入っているものの、中盤速い段階から11秒台~12秒台前半を刻むラップを踏んでいるの、中盤ラップについては例年通り、または例年以上に速いラップが刻まれる想定をしておきます。
そして何といってもラストに待ち受ける長い直線でしっかりと速い上がりを繰り出せる能力は重視したいところ。
上記分析を基に…
『中盤ラップが締まった展開となったマイル戦で速い上がりを繰り出して好走した実績』を最重視して出走各馬を見ていきます。
ただやはり傾向通り前半3Fがある程度流れた場合のリスクヘッジとして、『前半3Fが34秒台前半~中盤で流れたレースや前半5F57秒以内で流れたレースでの好走実績』があると基礎スピードの裏付けとなり安心できそう。
それではこれ以降は上記の分析を基に、今年のヴィクトリアマイルで刻まれるであろうラップに高い適性を持つ馬を2頭ご紹介します!
注目馬No.1
注目馬No.1はナミュールです。
昨年の富士Sでは前半3F34.0⇒前半5F56.7と速い流れを中団追走。直線入り口で進路がなくなりかけましたが、最後は楽々差し切り。この内容はヴィクトリアマイルへ直結しそう。
マイルCSでは前半3F34.3の流れを後方から。中盤緩んでのラスト4F加速ラップ持続戦を上がり33.0の強烈な末脚で一閃。
この一戦だけでは中盤ラップの締まるヴィクトリアマイルへ繋がる内容ではありませんが、東京の長い直線向きの末脚を示したのは強烈なインパクトでした。
前述の富士Sの内容を考慮すれば中盤ラップが締まったところで決め手が発揮できなくなるわけではありませんし、23東京新聞杯で前半3F34.4⇒前半5F57.1の流れを好位から好走したことも考えれば、前半3Fが遅くなった場合は好位で競馬する選択肢も可能。
圧倒的1番人気が想定されますが…死角はなさそうです。
ただ挙げるとすれば、もともと体質の弱い馬だった(昨秋からしっかりとしてきた感じですが)ので、海外で2戦してきて帰国初戦。帰厩してそれほど期間もたっていないようですし、ハードな調教も詰めていないように見えます。
まぁ外厩できっちり仕上げてきているとは思いますが、重箱の隅をつつくならコンディション面でしょうか。
いずれにせよ実力の7割くらいを発揮できれば勝ち負けしそうなメンバー構成であるので、上位評価をせざるをえないですね。
注目馬No.2
注目馬No.2はフィアスプライド。
某競馬サイトさんの想定オッズでは6番人気想定。もっと人気薄でもよいのでは?と思いますが…鞍上ルメールですか。
NHKマイルCの騎乗でルメール騎手へのヘイトが集まっている感じなので、もう少しオッズがもらえることを期待します。
この馬については2022年の秋風Sに注目しました。
前半3F34.4⇒前半5F57.3と速い流れになったマイル戦で後方から末脚一気で快勝している点を評価しました。
もちろん条件戦なのでレースレベルには疑問符が付きますが…こういったラップ構成のレースで上がり最速で差し切っている点で今年のヴィクトリアマイルへの適性自体は高そうと判断しました。
今年はレースレベルが低そうなので…実力差を適性で凌駕できればと考えました。
【参考】2024年ヴィクトリアマイルのメンバーレベルは?
Xでアンケートをとったところ、やはりメンバーレベルは低そうなので、適性面で思い切って勝負しても良いのではないでしょうか!?
そして驚いたのが昨年12月のターコイズS。その前の2走が関屋記念④着、府中牝馬S④着と長い直線で強烈な末脚を発揮して届かず連続④着という内容。
この2戦ともに上位評価していたので…悶絶でした。
ルメール騎手の乗り替わったターコイズSでは一転して好位からの競馬。
前半3F35.2とやや緩い流れだったものの、中盤2Fは11.6-11.6と緩まずの一貫ラップ。
スピード持続力が問われた中で上がり3F33.9としっかりと決め手を繰り出して圧勝。
この時負かした相手もフィールシンパシー、ミスニューヨーク、ソーダズリングとなかなかハイレベルなメンバーでした。
今年のヴィクトリアマイルで想定される『前半3Fが例年より緩めの流れ』であれば、このターコイズSの内容は完全に直結しそうです。
血統的にもヴィクトリアマイルで勝ち馬を複数輩出しているディープインパクト産駒。
母方に米国型スピード血統のストームキャット、ファピアノを持っているので、ヴィクトリアマイルの好走傾向に合致します。
前走中山牝馬Sでは休み明けで実力を発揮できませんでしたが…マイルへの短縮、そしてルメール騎手継続騎乗となれば、ことしのメンバーなら通用しても良いのでは?と期待しています。
まとめ
以上、ヴィクトリアマイル2024の出走馬確定前事前考察をお届けしました!
血統・枠順・最終追い切り・当日の馬場状態などを考慮した最終予想はレース前日にYouTubeメンバーシップ限定で配信させてただきますので予めご了承ください。
なかなかブログ記事の更新が追いついていない現状ですが…
今後続いていくG1シリーズで余裕のある時には今回のような記事をアップしますので、引き続きご愛顧よろしくお願いします!
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