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エリザベス女王杯2022ラップ分析!阪神芝2200m開催に高い適性を持つ馬を3頭ご紹介!

 

エリザベス女王杯のラップ分析です。
血統などのファクターを考慮した最終予想はまたレース前日に公開しますので、今回はあくまでラップのみに着目した分析なります。

 

ラップ分析を取り入れて以降、秋華賞◎スタニングローズ(◯メモリーレゾン4着…泣)菊花賞◎アスクビクターモア▲ボルドグフーシュ天皇賞秋◎ジャックドール4着…泣)となかなか良い予想ができていると思いますので、今回も気合を入れてお届けします。

 

今年も2021年、2020年に引き続き阪神競馬場での開催。
記事本文で触れていきますが、京都開催とは全く異なるラップ傾向です。
求められる適性も明確に違うため、出走各馬の過去の好走ラップを分析して阪神開催のエリザベス女王杯に適した馬を見つけたいと思います。

 

今回は出走各馬の好走ラップと過去2年の阪神開催のエリザベス女王杯のラップ傾向を比較し、適性の高い馬3頭をピックアップしてご紹介したいと思います!
※昨年の覇者アカイイトはラップ適性が高いことが明白なので、今回は敢えて触れません。

 

 

 

 

 

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阪神開催のラップ傾向

まずはエリザベス女王杯のラップ傾向から見ていきます。

 

阪神開催の2021年&2020年のラップ推移と京都開催だった2019年のラップ推移をグラフ化しました。
京都開催の2019年は前半のラップが極端に緩く、中盤(残り5Fあたり)からのロングスパート合戦となっています。
対して阪神開催の2021年&2020年は前半のラップが速く、中盤も緩まない消耗戦になっています。
あくまで近3年だけの比較ですが、その違いは明白ですね。



ラップ傾向とコース形態

続いては2021年、2020年の阪神開催のエリザベス女王杯のラップを平均化してみました。

 

前半3Fは過去2年の平均で34.5とかなりのハイペース。
前半5F(1000m)の区間でも59.15と平均より速めのラップを刻む傾向があるようです。
そんなかなりの消耗戦の中でラスト2Fで急激にラップが速くなっていますので、しっかりとした決め手も要求される牝馬にはなかなか苦しい』レースになりそうです。

このラップ傾向はコース形状から来るもので…
阪神芝2200mはスタート直後は下り坂。ここでどうしてもスピードが出てしまいます。
そして向正面半ばから緩い下り坂。この下り坂でスパートが始まってしまうコース形状です。
このコース形状が『牝馬にはなかなか苦しい』レースを生み出す要因ですね。



位置取りバイアス

続いてはそんな『牝馬にはなかなか苦しい』レース。その厳しいラップ傾向は過去2年の3着内馬の位置取りとも大きく関係しています。

 

過去2年共に後方待機の馬が好走。
【ハイペースを前で粘る馬】よりも【後方から持続的な脚を使える馬】が狙い目となりそう。
牝馬には阪神開催のエリザベス女王杯で要求されるこのラップは少し厳しすぎるようで…
【ハイペースを前で粘る】資質を持っている馬でも粘りきれないようですね。
今年も後方からしっかりと脚を伸ばせる馬を狙いたいところですが、溜めてキレるというよりも、ハイペースを後方で追走しながら持続的に末脚を発揮できる馬が狙い目となりそう。

 

天気が少し心配ですね…
今回の分析は良馬場または良馬場寄りの稍重あたりの馬場状態を想定してのものです。
時計がかかるタフな馬場になった場合は見解を大幅に変更することがありますので予めご了承下さい。

 

ラップ適性注目馬3選


それでは今回、阪神開催のエリザベス女王杯に高いラップ適性を持つ馬をピックアップしていきたいと思います。
『どんなラップ実績を持つ馬を高評価するのか?』については以下の通りです。

 

どうしても消耗戦になるので、後方から持続的な脚を使える馬を狙いたいところ。
ただし、前半3Fの速さに戸惑わないように前半で速いラップを刻んだレースでの実績は欲しいところ。
『高い追走力』『ロングスパート性能』『末脚の破壊力』この3点を好走必要資質として各馬を評価していきます。



 

 

 

 

ラップ適性注目馬①デアリングタクト

 

血統的にはバリバリの主流血統ですが…実は反主流的なレース(上がりがかかる消耗戦)でパフォーマンスを上げる傾向。
前走の惨敗をどう見るかですが、適性的にはこの阪神芝2200mは合っている舞台だと思います。
状態面さえ万全なら最有力ですね。

 

 

ラップ適性注目馬②ナミュール

 

高いスピード能力+長い距離(オークス2400m)でのロングスパート実績+秋華賞での持続力と今回求められる資質を別々のレースではありますが全て証明済。
問題はコーナーリング。前走秋華賞ではコーナーの度に膨らんでいましたね…
そこに目を瞑ればラップ適性は高く、能力的にもかなりのものを秘めていそうです。
来年のヴィクトリアマイルで驚くようなパフォーマンスを見せそうな馬ですが、中距離での消耗戦になる今回も対応可能と見た。

 

 

 

ラップ適性注目馬③イズジョーノキセキ

 

府中牝馬Sの内容が圧巻ですね。
前半3F34.4、前半5F(1000m)57.9のスピードレースを上がり最速の末脚で勝利。
今回要求される『追走力』と『鋭い末脚』を完備。
ただしこれは東京9F戦のもので、これだけでは「強いマイラー」っぽい資質を証明しているだけ。スタミナや持続力は別途で証明が欲しいところですが…

そこは昨年のエリザベス女王杯で証明済。
前述の通りの消耗戦で掲示板に載った馬の中では最も先行しながら5着に粘り込み。
これは昨年の出走馬中トップクラスのスタミナと持続力であった証明。
今年はじっくりと中団やや後方あたりから運びたいところ。



最後に

以上、阪神開催のエリザベス女王杯に高い適性を持つ馬を3頭ピックアップさせていただきました。
ただし、週末の天気予報がやや怪しい…
今回はある程度時計が出る馬場(良馬場〜良馬場寄りの稍重)想定での考察です。
想定よりもタフな馬場になれば、もう少しスピードの優先順位を下げて持続力の優先順位を上げて再度考察したいところです。

当日の天気、馬場状態、また血統などのファクターを考慮した最終予想はレース前日の記事or動画(YouTube)にて!

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