【今日から使える簡単血統データ】血統データ備忘録
今回は安田記念のラップ分析を行なっていきます!
過去の安田記念のラップ傾向と、出走各馬の好走ラップを照らし合わせ
安田記念向きのラップ適性を持った馬をランキング形式でベスト3を発表していきます!
最終予想では血統考察も踏まえた結論を出していきますが、まずはラップ分析で安田記念向きの馬をざっくりと把握していきたいと思います。
まずは安田記念の過去5年のラップ推移を見てみましょう。
過去5年の前半3F平均が34.34秒、前半5Fの平均が57.2秒と
かなりのハイペースを刻む傾向があります。
グラフをご覧になれば分かるとおり、中盤もラップが緩みにくく、基本的には11秒台前半〜中盤のラップを刻み続けることになります。
NHKマイルカップやヴィクトリアマイルのラップ分析動画でも同様の傾向をお話ししましたが、「溜めてキレる瞬発力」よりも「一定のスピードを継続する持続力」が問われるレースです。
過去5年で馬券になった15頭のうち10頭が1400m以下のレースでの勝利実績を持っていた点からも、中距離向きのキレる脚よりも1400m寄りのスピード能力が問われるレースとなることはラップの観点からも明白ですね。
安田記念の過去5年のラップの平均値をとってグラフにしました。
以降はこのグラフをベースにしての分析をしていきます。
前半3F平均が34.34秒
中盤も最も緩むところで11.44秒
前半5Fの平均が57.2秒
スローペースからの直線スピード勝負が主流の日本競馬の中では異質のラップ傾向です。
では同じ芝1600mのG1レースであるマイルCSとラップ傾向を比較してみます。
マイルCSは安田記念と比較しても前半3Fのラップが緩く、中盤も緩んでラスト4F~3Fでの加速力を競うレース質になりやすい傾向です。
対して安田記念は前述の通り前半から緩むことなく断続的に速いラップが要求される傾向です。
「中距離タイプの馬が活躍するマイルCS」と「中距離タイプが苦戦する安田記念」の違いはこのラップ傾向を見れば納得ですね。
マイルCSは中距離馬にとって末脚が発揮しやすいラップ傾向、安田記念は短距離色の強い馬向きのスピード勝負となる傾向です。
ただし、安田記念は過去5年の上がり3Fタイムの平均が34.2秒。
上がり3Fにも速いラップが要求されます。
つまり…
1600m戦にて速いラップを継続的に刻む「高速一貫ラップ」で好走した実績
に加えて
若干ペースが緩んだ際に速い上がりを使った実績
があれば盤石といったところでしょうか。
高いスピード能力と持続力をベースに、スピード一辺倒のタイプではなく、瞬発力も併せ持った馬が理想形。
そんな視点で出走各馬の好走ラップを見ていき、安田記念向きのラップ実績を持つ馬をランキング形式でベスト3を発表していきます!
第三位:ファインルージュ
2021年桜花賞が今回想定される高速一貫ラップ。
ソダシを差し損ね、後方から鋭く伸びたサトノレイナスに差されて3着でしたが、中団からこの競馬は立派です。
高速一貫ラップでも立ち遅れることなく、ある程度の末脚を繰り出すことができることが証明済みとなります。
2022年のヴィクトリアマイルでは若干中盤ラップが緩んだ中で上手く立ち回って2着確保。
更にロングスパート合戦となった秋華賞でも後方からしっかりと差し込んでおり、多少ペースが緩んでもしっかりと対応できる好走レンジの広さは武器となりそう。
1400寄りのスピードも中距離寄りの末脚も完備。
ただ持ち前の能力が相対的に勝ち切るまでの武器となっていない点で3位としました。
今回も前走の反動がなければ2着〜5着にはしっかりと走ってくる馬だと思います。
第二位ソングライン
前半3F33.7秒のハイペースを刻んだ高速一貫ラップの2021年NHKマイルでシュネルマイスターにハナ差に迫った内容は圧巻。シュネルマイスターのその後の活躍を見ればこの2着の価値は大きなものです。今回の安田記念でも同じようなラップが想定されるため、実力をしっかりと発揮できるコンディションであれば好走必至でしょう。
しかも前半3Fが緩んだ一貫ラップの関屋記念
スローペースの富士Sでも好走しており、左回りの芝1600mではペース問わず崩れていません。
前走のヴィクトリアマイルは中盤のラップがやや緩んだ点で、ソングラインのスピードを活かしきれなかったことが敗因でしょう。あのラップならもう少し前目の位置どりが欲しかったところ。
ヴィクトリアマイルより厳しいラップが要求される傾向のある安田記念の方がソングラインにとって走りやすいはずです。
前走のリベンジに期待します!
第一位シュネルマイスター
前述のハイペース高速一貫ラップの2021年NHKマイルカップで上がり3F2位のタイムで1着。その後2021年安田記念でも3着と、高速一貫ラップへの適性の高さは既に高いレベルで証明済み。
距離を伸ばした毎日王冠、前半ペースの緩んだマイルC Sでも鋭い末脚で好走しており、ペース問わず相対的に速い上がりが使えることも証明済み。
となればもうラップ分析の観点からは弱点が見当たりません。
前走ドバイターフはもちろん海外戦ですし、恐らく馬場も合わなかったと思うのでノーカウントで良いでしょう。
心配なのは海外帰りとなる点と、ややスピード能力先行の早熟血統に見える点でしょうか。
今回はあくまでラップ分析ですので、その辺りは割愛しますが・・・
また血統面の考察も予想動画では改めて触れたいと思っています。
以上、安田記念ラップ適正ベスト3を発表させていただきました。
ちなみに4位はロータスランド。1400m以下のレースでの実績があり、1600m〜1800mのレースで速い上がりが使えることから、安田記念での高速一貫ラップの中でも上位の上がりが使える可能性があると思います。
ファインルージュがやや勝ち味に遅い感じもあり、ロータスランドとどちらを上位に取るか迷いましたが…
ただし実際に高速一貫ラップの1600mでの実績がなかった点で4位としました。
また改めてYOUTUBEの動画にて血統考察も踏まえた予想動画をアップしたいと思っています!
ぜひチャンネル登録をお願いします!